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七月蔵より、紙の書籍としては処女作となる、SF小説『ペングロイド』を出版します。
七月蔵より、紙の書籍としては処女作となる、SF小説『ペングロイド』を出版します。
あらすじ
ジェンツーペンギンの望月憂は、プロのドラマーになる夢を追いかけながら、郵便局員として日々ブラックな労働環境で働いている。ある日、ついに郵便局にもアンドロイドが導入されることになり、憂はその教育担当に任命される。しかし悲しいかな、そのアンドロイド、深海青にはドS機能が搭載されており、憂は口汚く罵倒されるのだった。 青は心を得るために、自身の持ち主から社会の荒波で揉まれてくるよう命じられていた。彼女は憂に語る。「当機は心を得るために仕事をしています」と。憂には理解できなかった。彼は夢を追いかけるのに専念したい本心とは裏腹に、生きるため仕方なく仕事をしていたからだ。 ふたりは仕事をしていくうちに、少しずつ変化していく。そしてひとつずつ知っていく。心とは何か、どこにあるのか、いつ生まれたのか、誰が持つのか―― これは少し先の未来の話。アンドロイドが実用化され、ペンギンが高度な知能を獲得した頃、ある田舎町の郵便局で起きた、心についての物語。
諸情報
A5判、2段組、本文280頁。 装丁・本文デザインは砂田智香様。本作を世に出すための美しい化粧を施して頂きました。 装画・挿絵は、GetNavi webにて『ほろ酔い道草学概論』を連載されていたzinbei様。素敵なタッチで登場人物たちに姿形を与えて頂きました。 素敵な仕上がりとなっております。ぜひ、お手にとってご覧ください。